中国人の「ごめんなさい」
《日本人が謝りすぎなのかなぁ…》
(对不起dui bu qi)
中国人は ありがとうとごめんなさいは言わないのうち、前回は「ありがとう」について書きました。
今回は「ごめんなさい」について書いていきます。
中国人はなかなか謝らないと言われてますが、
そんな事もないですよ〜。
確実に自分に非がある場合は謝りはります。
確かに「谢谢」ほど頻繁には聞くことはないですし、僕も数回ほどだけ言ってもらったりメールの文章が送られてきたりしたくらいです。
だけど、彼らは謝る時は謝ります。
では、どんな時に「对不起」と言うかですが、私が経験した範疇でしかありませんのでご了承くださいまし。
他人の中国人から謝ってもらったことは、買付した商品に不備があり それを指摘しに行った際に店の女性から とても丁寧な面持ちで「对不起」と言われました。しかも両手を前に合わせて、お辞儀付きでした。
あまりの低姿勢にこっちもそれ以上文句も言えんかったです…σ^_^;
男は単細胞っすね…。
もう一つは 香港から成都に帰る時、香港国際空港でチェックインする際。
ほら、こんな時って、めっちゃくっちゃ並んでるやないですか。(写真は関空発成都行き)
当たり前っすけど、日本人は僕だけ。
ほぼ成都の人達なので みんなどっさりカーゴにスーツケースを積んで今か今かと並んでるわけです。
ここでひとつ明らかに日本人と中国人の違いがあります。彼らは行列の距離感が異様に近いんです…後ろを振り向くと こっちが仰け反るほど近くに顔がありますw
女性ならまだしも、おっさんでも吐息がかかる距離です…。
僕の真後ろをカーゴを押して順番を待つ女性がやたらと背後至近距離にカーゴを押してくるので「もうちょいスペース空けてよ…」って思ってた最中にカーゴのコマが僕の靴のカカトにガツンと接触。
ほら〜って感じで僕が振り向いた瞬間
「对不起, 对不起, 对不起, 对不起, 对不起,」と对不起を連呼してました^^;
その時ばかりは、僕も思わず「不客气」って返しました^^;
それ以降チェックインするまで、彼女は凄まじく距離感をキープして並んでくれましたww
未だにお連れさんが 私に对不起と言ってくれた事は無いですけど、ある雨降りの日、傘を広げようとした時に水しぶきが隣の人にかかった時は
「对不起」って謝ってました。
その時 僕は、謝ったぞ…って目が丸くなりましたww。
ですので、中国人の方も 決して謝らないわけではなく、自分に非が100%ある場合は 謝りはりますよー。
が、しかし!
自分に少しでも非がない場合は、絶対謝らないです…。非がないというのも 当本人の解釈で主張する余地がある場合は、それはそれは翻訳機越しにたたみ込んできます…(-_-)
大概反論された後に 読んでみろ!とばかりに投げ返されます。
※翻訳機の液晶画面を見るのが恐怖です。
wechat も同じです。大概は短文や単語で返信してきますが、自分の気持ちや主張を送ってくる時は長文です。翻訳アプリで文章を何通りかにして区切って翻訳しなければ 訳わからん解釈をしてしまうのです。
それが発端で火に油を注いでいきます。
どんどん方向がズレてきて、まるで僕が全て悪かったような展開になってくるのです…。
これって大なり小なり 中国の外交と似てる気もしますww
中国人は自己主張が激しいですね。
だからある面 外交交渉が上手ですしね。
でも日本人って、まず周囲の空気感や 相手がどう思ってるかとか考えながら話すじゃないですか。例を例えますと
「申し訳ないけど僕はこう思うで」とか
「確かにあんたの言ってることもわかるけど」
とか、相手を立てつつ自分を主張するみたいな感じでしょ。
それとか、「昨日送ってくれてすまんかったな」とか「すみません、ごちそうになります」とか 謝るというか、言葉の橋渡しみたいな役割で「ごめんな」「すみません」を使います。
あと、「私もごめんね」とか
「私も悪いとこあったかもしれん」とか言ってくれてさえ全て丸く収まることってあると思うのです。
「いや、こっちも言い過ぎたな」とか
「こっちも態度悪くしてごめんな」とか
なんてスムーズな火の消し方でしょう✨
が、しかし!
中国では通用しませんっ。
てか、世界中でも通用しないんとちゃうかなって感じます。
中国人にとっては、謝る時は 自分が全面的に悪いと思える時のみです。
それ以外は、自らの面子が許さないのです。
だからもしも、「僕も悪いとこあったし」って火が消えてないうちに発言するものなら
「あなたはなぜもっと大脳を働かせてから発言しないのだ?」と言い返されます…(涙)
そんな言葉を投げ返された夜は、たま〜に一人歩きします。
夜風が涼しくて気持ちいいわ…って感じ。
天を仰ぐこともありますし、ため息が出る時もあります。
だけど考えようによっては 反面、中国人の方が 裏がないのかもしれないですね。
真っ直ぐストレート投げてきます。
おもくそボール球でも
「受け止められない あなたが悪い」
そうやって、いいように解釈して日々過ごせば何となく男女問わず中国人の可愛らしいところが見え隠れしてくると思います。
日本人は日本人の良さがあり
中国人は中国人の良さがある。
お互いが主張と尊重を融合させれば、いい関係を築けると思うんやけどなぁ…。
きっと難しいことやろなぁ〜って実感します。